弊社では、懐山芋や山薬(山葯)と呼ばれる漢方山芋の抽出物を取り扱っています。
自社原料です。
よくある質問です。

ワイルドヤムと何が違うんですか?
懐山芋の学名って何なんですか?


まず、ワイルドヤムについてですが、一般的にはメキシコヤムを指すことが多いのですが、山芋(ヤマノイモ属)を英語に訳すとワイルドヤムとなります。
山芋を英語にすると、そうとしか訳せないのです。
山にある芋、すなわち、野生芋→ワイルドヤム Wild Yamなのです。

まあ、この原料は山芋抽出物(推奨表示名)として表記されるお客様も多いのですが、この原料をワイルドヤムエキス末(抽出物)として表記されても問題はないんです。
一緒に配合する素材が西洋系ハーブ中心だったりバストアップサプリに使用する場合は、ワイルドヤムと表記されることが多いですね。

ちなみに、前もお話ししましたが、プエラリアというと、バストアップサプリのイメージで定着しています。一方、プエラリアというのは、葛の学名。バストアップサプリに利用されるのは、プエラリア・ミリフィカという葛の一種です。
なので、弊社の葛花抽出物も、プエラリア・ロバータ花抽出物と表記できます。
植物名の呼び名とは、不思議なものです。

次に、懐山芋の学名ですが「Dioscorea opposita」になります。
実は、日本でも良く食されているナガイモ(長芋)と同じです。
違いは、産地とジオスチン(ジオスゲニン配糖体)の含有量だけです。ジオスチンなどの含有量などは、産地の土壌が大きく影響しているのだと考えています。

河南省を中心に中国で収穫される本ナガイモは、一般的に山薬/山葯と呼ばれます。
日本語では山薬、中国語では山葯と書きます。
漢方薬に利用されている山芋は、ほとんどが山薬/山葯です。
ほとんどが山薬/山葯なのは、日本薬局方にはステロイド化合物を含有していることとなっているためでしょう。日本の山芋では、種が同じでもジオスチンやジオスゲニンがほとんど含まれていないですからね。過去、比較するための分析を行いましたが、何度やっても検出限界以下だったので、非常に困りました。

さらに、懐山芋は、その山薬/山葯の中でも明・清時代に懐慶府と呼ばれた地域で収穫される山芋を指します。
四大懐薬(山薬・地黄・牛膝・菊花)として、当時の皇帝に献上されたことも文献に記されているようです。
また、別名 黒土鉄棒山芋とも呼ばれます。
その産地が黒土のやわらかい土壌のため、鉄棒のように真っ直ぐ山芋が育つことからそう呼ばれます。
面白いものです。

面白いもので、古来の先人たちは、分析技術がなくても、この懐山芋が最も良いと知っていました。科学の力でジオスゲニン配糖体であるジオスチンが多いことが証明されたのは、ごく最近のことです。
数千年にわたる実体験などで評価されてきたのだと思いますが、とてもすごいことです。

山芋の市場は、知名度はあれどまだまだ小さいというのが現状です。
こういったストーリーも活かしつつ、市場を成長させていければと思います。