グルコサミン・コンドロイチンのような関節サプリメントは、弊社でも頻繁に作っています。
ある意味、関節ケアというのはシニアアンチエイジングの1カテゴリーですからね。
基本的に、関節サプリメント素材は、主に軟骨成分の補充、抗炎症、免疫寛容の3つに区分されます。そして、代表素材や概要メカニズムは、以下の通りです。

1.軟骨成分の補充
グルコサミン、コンドロイチン硫酸、MSM、ヒアルロン酸など

軟骨の原料を摂取して、削れてしまった軟骨を再生させることで関節の悩みを解決しようという素材です。。
私は単に軟骨成分を補うだけでは、ダメだと考えています。より有効性の高い素材を補うべきだと考えております。
例えば、グルコサミン塩酸塩では有効性データは乏しいですが、グルコサミン硫酸塩では有効性データは多く存在します。MSMやコンドロイチン硫酸も、それなりに効果が示されています。
これらの評価は、ナチュラルメディシンデータベースの有効性レベルを見ると、一目瞭然です。

私は、硫酸基もしくは硫黄と同時に摂取することが重要と考えます。
理由は、過去読んだ論文で、グルコサミン塩酸塩単体より、硫酸鉄を同時摂取した方がより良い効果が示されていたためです。やっぱり、硫酸(硫黄)が効くのだと痛感したことに由来します。

ちなみに、硫黄を含んだり、塩になっている素材は、美味しくないという問題点があります。なので、ゼリーやチュアブル錠などのように美味しさを求められる場合は、硫黄を持たないですが、アセチルグルコサミンを活用します。グルコサミン塩より美味しいですし、摂取目安量も少なくて済みます。

2.抗炎症
ボスウェリア、キャッツクロー、西洋シロヤナギ、クルクミン、山芋ジオスゲニンなど

関節の軟骨や滑膜などで起こっている炎症を抑えることで、関節の悩みを解決しようという素材です。
抗炎症の素材は、体感性を持たせるために利用されます。やはり、軟骨成分の補充の素材は、体感を得にくいです。結果が出るころには、商品利用が中止されていることも多いです。

この抗炎症素材も、いくつかのメカニズムに分けられます。
例えば、シクロオキシゲナーゼ1:COX-25-リポキシナーゼ:5-LOXを阻害することで抗炎症をもたらすものがあります。一般的に、5-リポキシナーゼ阻害による抗炎症の方が即効性があると言われています。なので、私は、比較的ボスウェリア(インド乳香)を頻繁に利用します。

その他にも、山芋ジオスゲニンのような、抗炎症作用を持つ副腎皮質ホルモン(糖質コルチコイド)の産生を促して抗炎症作用をもたらす変わった素材も存在します。副作用がない天然のステロイド抗炎症剤です♪

3.免疫寛容
非変性Ⅱ型コラーゲン、プロテオグリカンなど

近年、新たな素材として現れたものです。生のチカラとでも言えるでしょうか・・・。
腸で吸収されるのではなく、腸のM細胞からパイエル板に働きかけて、免疫寛容を起こさせて、免疫の暴走(免疫の関節への攻撃)を止めて関節の悩みを解決しようという素材です。

T細胞に働くことまでわかっていたのですが、ここ最近、プロテオグリカンでは、自己免疫疾患と関わりが深いTh17というヘルパーT細胞に働くことがわかり始めいています。Th17細胞の暴走を抑制したり、制御性T細胞(免疫暴走のブレーキ役)を活性化するようです。
極少量で効くのが特徴です。

体感のある関節サプリメントを作るには、これらの3つの作用メカニズムをバランス良く組み合わせることが重要です。
数年前までは、補充&抗炎症が人気でしたが・・・
私の最近のブームは、免疫寛容&抗炎症の組み合わせです。
1粒2粒で効果が期待できるので、利用する側も長続きしやすいようです。また、糖尿病の人が利用しやすいというメリットもあります。実際、体感も高いようなので、かなり力を入れています。
グルコサミン&コンドロイチンで挫折した消費者にセグメントした販売が適しています。

関節サプリは、これからも、ドンドンニーズは高まります。競争も、今以上に激化していきます。
その競争激化に負けず、良い商品をドンドン作っていきたいと思います!