ずっと長い期間、悩み続けたことがあります。
健康食品業界のように、飽和した市場に新規参入して成功するためには、どうすべきか?です。

実際、商品や原料を供給するのであれば、参入しないという答えを導かせることはNGです。

でも、安易に参入し、失敗してもらいたくはありません。
参入するなら、考え抜き覚悟を決めて、参入してもらいたいです。
また、その覚悟を高めることも、我々の役割なのかもしれない…と、最近、思うようになりました。

さて、参入に当たり、何を整理すれば良いのでしょう。私の経験から、まとめてみました。

★参入前に確認すること
・競合が持たない自社の強みは何か?
・自社特有の強みによって、どの程度の販売が確保できるか?
他力本願にならず、本気で事業に取り組める覚悟はあるか?または、経験を問わず、責任を負って本気で事業に取り組んでくれる人材はいるか?
・いくらまで損しても良いか?成功のための予算はいくらか?
・収益以外に得られるものはあるか?


簡単に儲かるという発想は捨てて、覚悟を持って取り組めることが大事です。
極論を言うと、覚悟があれば、何でもできます。
また、儲かるためには、利用できるものは何でも利用するくらいの気持ちが必要であり、既存ビジネスを最大限活用する必要があります。
それが、成功の思考だと思います。

ちなみに、健康食品事業の場合、収益だけでないケースもあります。
健康食品は、名前の通り、健康を提供するものです。
事業を通して、健康寿命の延伸やQOLの向上という社会貢献も可能です。
収益が出なくても、得られるものはあります。
実際、そんなスタンツで事業を開始されるクライアントもいらっしゃいます。

次に考えるべきは、参入後です。
それは、キリがないのですが、大事なものをまとめてみました。

☆参入後に確認すること
・参入前の予定販売量は、満たせているか?
・先行投資は、いつ頃に回収できるか?その見込みは、どれくらいか?
・今の販売モデルは最適か?いつまで通用するか?
・撤退ラインはどこで、どのような幕引きをするか?
・参入前と今で状況変化はないか?
・さらに進展するには、何が必要か?


覚悟を決めて参入した後に大事なことは、工夫し考え続け、試行錯誤することです。
PDCAって、やつです。
PDCAの概要がわかり、覚悟があれば、誰でもできることです。
ただし、どこまで深く、どれくらい早く、このサイクルを回せるかで成功の明暗が分かれます。
また、発想の転換も重要で、人が思いつかないことや人がやらないようなことが実行できた人が成功しています。
イノベーションって、やつです。

健康食品事業の場合、リピート商材なので、特に、リピート戦略が重要です。
リピート購入されないと、なかなか収益が出ません。
飽和している市場の中、競合と同じことをやっていては、リピート購入が続きません。
実際、今、イノベーションが強く求められているように思えます。

当たり前のことですが、なかなか実行できないから、ビジネスは、難しく面白いのです。
私も、自分のビジネスで、迷いながら常に四苦八苦しています。

私も、覚悟を決めた訳ですから、成功せにゃ~なりません!
人がやらないことを考え、創造し続けます!

この記事の筆者:栗山 雄司 (博士)

株式会社アンチエイジング・プロ 常務取締役 COO / SloIron Inc. 取締役 技術アドバイザー / 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

kuri photoM2 広告にも精通し、日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。